混合ワクチンは毎年する?
わんちゃんやねこちゃんを動物病院に連れていくと混合ワクチンの接種をオススメされることがあると思います。
混合ワクチンは怖い伝染病から動物を守ってくれる大切な予防接種です。
多くの動物病院でこの混合ワクチンを『1年に1回』接種しましょうと案内されると思います。
でも本当に毎年のワクチンが必要でしょうか?
たまに飼い主様から『ワクチンは海外では3年に1回でいいってきいたけど?』と言われます。
1年に1回?3年に1回?
どちらが正しいのでしょうか??
私はどちらとも選べません。ワクチンの持続期間はそれぞれで違うからです。
つまり、ワクチンの接種頻度は『個人の体質によって変えるべき』です。
1年に1回でもなく3年に1回でもなく『それぞれ』です。
ワクチンの効果がどれくらい続くのか?
⇒みんな一緒ではなく、個々に違います。
ワクチンを接種しても反応しない『ノンレスポンダー』の子も少数ですがいます。
ワクチンの効果が短い子もいます。効果が1年も持続しません。
ワクチンの効果が長い子もいます。長い子は7年ほど効果が持続するそうです。
効果を調べないでみんな1年に1回接種している現状ですが、
効果を調べてワクチン効果が無くなってきたらワクチンを接種すればいいと考えています。
ワクチンの効果が短い子には短い間隔で、ワクチンの効果が長い子には長い間隔で接種したらいいでしょう。
では実際にワクチンの効果を調べるにはどうしたらいいのでしょうか?
ワクチンの効果を調べるには抗体価検査をするといいのです。血液検査です。
ワクチンを接種する時期になったら接種する前に『抗体価検査』をします。
抗体価検査で十分な効果が残っていればワクチンを打たずまた1年後に抗体価検査をします。
抗体価検査でワクチンの効果がなくなってきているようであればワクチンを接種します。
このように個々の体質にあったワクチン接種を行っていくことで副作用やワクチン由来の疾患などの悪いことが起こる機会を減らせるメリットがあります。
つまり身体に優しいです。
ぜひ今回お話した身体に優しいワクチン接種の方法を検討してみませんか??
オススメです。待合室に簡単な案内を掲示しているので見てください!!
検査をご希望の方は受付で看護師に、もしくは診察のときに私にご相談ください。
のぞえ動物病院院長 野添
もう少し細かく抗体価検査やワクチンについて話したいこともあるのですが
またそれは別の機会に・・・
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